※2023年4月 加筆しました。
こんにちは、ホテル「ガーデンパレスパラオ」の菊池です。今回は、
「パラオ旅行の費用っていくらなの…?」
という疑問にお答えしたいと思います!
結論から言えば、
条件1:例年GWを除いた4月~6月の一番安い時期
条件2:ユナイテッド航空利用5日間(飛行機+ホテル/観光なし)
条件3:2名1室利用の場合の一人当たり料金
という条件で、
20万~50万
が相場となります!
とは言え、注意事項がいくつかありますので以下にまとめてみました。
航空券、ホテル代、オプショナルツアー料金の相場と、雨季や乾季などパラオのシーズナリティも交えて詳しく説明していきます!
パラオへのパーケージツアー料金の相場
平時のツアー価格帯は大きく分けて3つあり、それぞれの特徴を以下にまとめます。旅行先としてはまだまだニッチな場所ゆえやや高額な印象です。
パッケージツアー料金は、ホテルのグレード、飛行機の経由地、海へ出るオプショナルツアー代が含まれるか?などにより変動すますが、最も影響が大きいのはシーズンによる価格設定です。
シーズンによる価格のちがい
いわゆる、ハイシーズンとオフシーズンがパラオにも存在しています。世界中どこの旅行先でもそうですが、シーズンにより飛行機運賃、ホテル宿泊費、などの金額が大きく変わります。なのでもちろんツアー料金への影響も最も大きくなりますが、シーズンによりパラオの気候も異なるので、出発時期は慎重に選びたいですね。
目安 | 時期 | パラオの状況 |
安い 約20万~ |
4~11月 (夏休み・シルバーウィーク・GW・お盆を除く) |
6月~11月頃は雨期でスコールの頻度が増えますが日本の梅雨のように雨の日が続くのは稀です。 |
普通 約25万~ |
12~3月 夏休み・シルバーウィーク |
12月~5月は乾期ですがスコールは日常的にあります。パラオは年間通して平均気温が28度の常夏なので涼しい時期はありません。 |
高い 約35万~ |
年末年始・GW・お盆 | 12〜3月は海も穏やかでおすすめのシーズンです!日本の長期休みに合わせてチャーター直行便が就航する事もあります。 |
記載してある金額は、上記にある、例年GWを除いた4月~6月の一番安い時期、ユナイテッド航空利用5日間(飛行機+ホテル/観光なし)、2名1室利用、で利用する場合の目安です。傾向としては、例年GWを除いた4月~6月、次に10~11月が安い傾向にあります。数日日程をずらすとぐっと安くなることもあり、日程に柔軟性を持たせることができれば安く購入できるかもしれません。
航空会社による価格のちがい-
日本からパラオへの飛行機は、主に二つの航空会社の飛行機が就航しています。
ユナイテッド航空
まずは成田・関西・中部・福岡の空港からグアムへ。グアムでパラオ行きへ乗り継ぎます。グアムからパラオへの飛行機は、現在週5便が運航しています。料金はエコノミークラス往復で17万円(燃油サーチャージ・空港税込み)くらいから。飛行時間は乗継を含めて8時間ほど。
チャイナエアライン
日本各地から台湾(台北)経由でパラオへ。料金はエコノミークラス往復で12万円(燃油サーチャージ・空港税込み)くらいからとユナイテッド航空より割安ですが、往復とも台北で1泊する必要があり移動時間が長くなるほか2泊分のホテル宿泊費が追加で必要です。
飛行機の運賃もシーズン、出発時、出発地によって変動します。上記で記載しているのは最安値の目安となります。一般的に、長期休みや休前日の出発、深夜や早朝以外の出発、東京以外の空港からの出発を選ぶと、金額が高くなる傾向があります。
また、フライトスケジュールや時期によっては経由先の空港で長く待つこともありえますので、こちらも合わせてご検討することをおすすめします。
※お得なマイル予約
ユナイテッド航空は、パラオ線が片道最低15000マイルなので(多分)他社プログラムに比べて抜群にお得です。パラオはマイレージ特典旅行のコストパフォーマンスが高い傾向にあります!マイルを持っている人は特典旅行を調べてみることをおすすめします。
ホテルグレードによる価格のちがい
パラオには大きく分けて3つの価格帯のホテルがあります。
グレード | 価格帯 |
★★★以下 | ~$100 |
★★★★ | $100~$250 |
★★★★★ | $250~$500 |
※価格は1泊1部屋の料金目安です。
上記料金を基本にシーズンや状況で変動します(なおスイートなどは除外しています)。
日本と違うのは、宿泊人数ではなく宿泊部屋数ごとの値段なので、1部屋に一人で泊っても二人で泊まっても料金が変わりませんのでご注意ください。
また、安いホテルは朝食がなく素泊まりのみのホテルであることが多く、高いホテルはプライベートビーチやプール、スパのあるリゾートホテルであることが多いです。
現在パラオのホテルでプライベートビーチが併設されているホテルは3つしかなく、その中でも広い砂浜で海水浴が楽しめるのは、一番の高級ホテルであるパラオパシフィックリゾートのみです。
立地の面では、高級リゾートホテルは繁華街から離れた場所に建設されていることが多く、グレードの低いホテルは繁華街近辺に所在していることが多いので、立地が旅行の目的にあっているかどうかも合わせて検討するのが良いかと思います。
ちなみに私たちガーデンパレスは、リゾートホテルのようなサービスはありませんが、繁華街にあり島一番のスーパーも徒歩圏内、部屋も広々70平米!キッチン付きで長期滞在にも◎、気持ちの良い屋上で簡単な朝食も出る上、日本人経営で安心です!屋上にダイビングスーツも干せます!リピーター様と長期滞在のビジネス利用のお客様に好評いただいており、12部屋しかないので早々に埋まってしまうこともあります。ぜひご検討ください笑
どこに泊まるかでパラオの印象は大きく変わると思いますので、ホテルに何を求めるかがとても重要だと思いますので、宿泊費と合わせてよく検討されてみてください。
※食費を抑えるなら
パラオは食材を輸入に頼る部分が大きいため、レストランは少々お高めです。食費を抑えたい場合、コロールの中心街のメインストリートに近いホテルがおすすめです。メインストリートには大型スーパーや庶民的なお店が並んでいます。スーパーで軽食を買ったり、カフェで朝食をとったり、庶民的なレストランでディナーをとるなど選択肢が広がります。中心街から離れると景色はキレイですが、ホテル施設内の高級レストランで食事することになりがちなので、海沿いのホテルは滞在費が高額になりやすいです。
宿泊費以外にかかる料金
パラオでは宿泊費以外にホテル税、物品サービス料の税金がかかります。
またそれ以外でも、朝食代、空港送迎代などの宿泊に際しての必要経費については、ホテルによって宿泊費に含まれるケースと含まれないケースがあるので、事前にホテルへ確認した方がよいと思います。
税金種別 | 金額 | 概要 |
ホテル税 | 一律10% (宿泊料金に対して) |
観光客のみから徴収されるホテル税は空港等の整備に使用されます。 |
物品サービス料 | 一律10% (宿泊料金に対して) |
いわゆる消費税です。2023年1月より導入されました。 |
サービス料 | 10%以下(ホテルにより異なる) | サービス料が別途加算される場合がままあります。 |
経費種別 | 金額 | 概要 |
朝食代 | ホテルにより様々 | 宿泊費に含まれるか要確認、グレードの低いホテルでは朝食サービスが無い事も |
空港送迎代 | 約$60 (往復) |
宿泊費には含まれるか要確認、別途手配する必要がある場合も |
ホテル税、物品サービス税はすべてのホテルで宿泊料金に対して一律10%づつかかります。安いホテルを選べば支払う金額は減るので、ホテル選びの際とても重要です。
サービス料については、一部のホテルで追加でがかかる場合が珍しくないのでよく確認してください。
空港送迎は、交通機関のないパラオでは必須です。
特に直接ホテルを個人手配する場合は、こうした追加料金を考慮しないと結果的に大きな差になります。予約時には大きく表示されている金額だけに惑わされず、最終的な支払総額を確認することが大切です。
なお、パッケージツアーの場合はホテル税・サービス料・空港送迎などは含まれることが多いのですが、朝食は含まれないことがあります。ツアー契約条件を確認するか、販売窓口に問い合わせるとよいです。
ちなみに、私たちガーデンパレスホテルは、前述した「サービス料、朝食代、空港送迎代」が宿泊費に含まれている点も人気の理由になっています!。ホテル選びの参考にしてみてください。
補足:パラオでの民泊事情について
ちなみに民泊についてですが、近年Airbnbなどの民泊がパラオでも流行りつつあります。ただし、国としてまだ何も規制がないのが現状です。行ってみたらただのアパートだったり、設備の整わない民家だったりとリスクが高めです。また、空港からホテルへの空港タクシーや公共の交通機関もないため、送迎サービスのあるホテルの方が利便性が高いかと思います。
パラオでのアクティビティについて
ここまでは、観光なしでのパラオツアーの料金についてまとめました。がパラオを楽しむためには、オプショナルツアーへの参加が基本となってくるため、そちらの情報も確認していきます。
ホテルや繁華街が集中していて皆さんの滞在拠点となるコロール島には、天然のビーチがありません。人口浜のプライベートビーチ付きラグジュアリーホテルへ宿泊すれば海水浴を楽しめますが、海を楽しむためには「オプショナルツアー」に参加して、船で離島の天然ビーチや世界遺産の海を訪れるのが基本となります。
海に行かないとしても、公共交通機関も乏しいうえ、観光案内も整備されていないため、ツアーに参加しないとホテル周辺を歩いてぼんやりするぐらいしかやることがない…
なので、島内を観光するにしても、ビーチや海を楽しむにしても、オプショナルツアーへの参加が必要となってくるので、旅行費用は他のアジアリゾートより割高かもしれません。
無料のビーチでのんびりしたり、半日ショッピングを楽しむといった遊び方はできませんが、シュノーケルやダイビング、ジェリーフィッシュレイク、カヤックツアーや離島のロングビーチなど、どれも中々体験できないパラオならではの内容なので、ぜひ体験してほしいです!また、旧日本軍の戦跡をめぐるツアーなどもありますので、興味がある方はこちらも是非参加してみてください!
オプショナルツアーの料金目安
オプショナルツアーの種類は様々ありますので、行先や内容によって金額が異なります。
内容 | 料金 |
終日ツアー | $100~$190 ※場所により入場許可証代が別途 |
半日ツアー | $60~$80 ※場所により入場許可証代が別途 |
体験ダイビング | $140~$200 (終日/1人) ※機材 レンタル代、追加ダイビングは別途 |
ボートファンダイビング 2ダイブ (ライセンス所有の方) |
$160~$190 (終日/1人) ※機材 レンタル代、追加ダイビングは別途 |
なお、行く場所によってはツアー代金以外に許可証代が必要な場合があります。世界遺産のロックアイランドへ行くにはロックアイランド許可証$50、たくさんのクラゲの見れることで有名なジェリーフィッシュレイクへ行くにはジェリーフィッシュ許可証$100が別途必要になります(許可証はそれぞれ10日間有効です)。
また、ダイビングツアーについては、遠方のペリリュー島などへ遠征する場合はやや高額になりますが、基本的には上記の値段をベースに、潜る本数によって金額が変わります。パラオの海は中級者以上の海とも言われますが、ポイントまた海況によってビギナーの方も楽しめますし、スキルに不安のあるビギナーやブランクのある方はリフレッシュダイブを出発前に行えたり、大抵のショップで専属ガイドをつけることもできます(別途料金)。ショップによっては初心者向けに$250程度で1人に対して2人のインストラクターが付くプランもあるようです。
日系ショップのサポート体制は比較的充実していますので、何かあればぜひショップへ相談してみてください。
関連記事:「パラオでダイビング!“絶対潜りたい”おすすめスポット6選!」
まとめ
金額面では、中ぐらいのグレードのホテルに5日間宿泊した場合、オフシーズンで20万ほど+ツアー代、ハイシーズンで35万ほど+ツアー代金が1人あたりの目安となると思います。
パラオには周囲全てエメラルドグリーンの海が広がるカヤンゲル島や、様々な魚に出会える場所がたくさんあり、オプショナルツアーに出ることが醍醐味です。コロール島に美しい天然のビーチはないので、毎日積極的にツアーに参加するのがパラオを楽しむコツです。もし航空券とホテルに強いこだわりがなければ格安のパッケージツアーで行って、一番楽しいオプショナルツアーに予算を割り振るという楽しみ方もあると思います。
逆に、予算が十分あるようでしたら、パラオパシフィックリゾートへも宿泊してみてください。町中のホテルとはまた違ったビーチリゾートで1日何もせず贅沢に過ごすのもよいと思います。
パラオ旅行の狙い目となる時期は、料金も安く観光ベストシーズンでもある1月終わりと4月の早い時期、乾季の始まりにあたる11月の終わり頃かと思います。また、6~11月の雨期でも晴れる日があるので、リーズナブルな雨期を狙う方も多くいます。12~5月の乾期はハネムーンや観光客、ダイバーが集中し高くなりますが、特に年末年始は海へ行くツアーも予約で一杯になるので、事前にツアー会社に確認した方がよいでしょう。
みなさんもぜひパラオ旅行の計画を立ててみてくださいね!!