こんにちは、ホテル「ガーデンパレスパラオ」の菊池です。
パラオは、世界中のダイバーから愛されるダイビングスポットがたくさんあります。そこで今回は、パラオの有名なダイビングスポットをはじめ、島全体の案内や滞在場所、シーズンなどをご紹介します!現地にはサポート万全のダイビングショップもあるので、ぜひ女子旅などでも訪れてみてくださいね。
目次
パラオはダイビングの聖地
パラオってどこにあるの?
月間MarineDiving誌の「ダイブ&トラベル大賞 海外ダイビングエリア部門」で6連覇するなど、ダイビングの聖地として有名なパラオ。でもそもそも…
「名前は聞いたことあるけどどこにあるの?」
という方も多いのではないでしょうか。歴史的には日本が統治した島として有名ですが、どこにあるかはあまり知られていなかったり。
パラオは日本から真南へ3000kmの位置にあり、最北から南まで300前後の島が約600kmにわたり連なっています。人が住むのは10島前後で、ほとんどは無人島です。パラオは高温多湿で年間通して気温は28℃前後。紫外線は日本の6~7倍あるので、外では日焼け止めは必須です。
地図を見てお気づきかもしれませんが、日本と同じ経度にあるため「時差ボケなく潜れる」ことが日本人ダイバーに好まれる理由の一つです。また直行便だとフライト4時間半程度、距離が近いことも日本人リピーターが多い要因となっています。(2018年5月で直行便は終了。現在はグアム経由。グアムまで3時間、グアム-パラオ2時間のフライト。詳しくはこちらをご覧ください)
パラオ滞在中に拠点とする島はどこ?
パラオには大きくわけて6つの諸島エリアがあります。一見、最も大きいバベルダオブ島がメインの島に見えますが、ここには空港がある程度で目立つものはなし(国会議事堂くらい)。最も栄えているのは「コロール島」です。
大型リゾートや、小~中規模のホテル、カフェやレストラン、お土産屋さんやスーパーマーケットなど、そのほとんどがコロールに集中しています。そのためパラオに来るダイバーのほとんどはコロール島に宿泊することになり、ここを拠点に様々なダイビングツアーに出かけます。ほとんどのダイビングツアーではホテル前までバスが来ますので、大抵の場合どこに泊まっても送迎に困ることはありません。
人気のダイビングスポット
島の周辺はサンゴに囲まれており、大小さまざまの豊富な種類の生き物が集まるパラオの海。集まる生き物の数は数千以上。数多くのダイビングスポットの素晴らしい風景がダイバーを魅了し続けます。
「1度潜るとやみつきになる」と言われるパラオの海は、世界中のダイバーの憧れ。その中でも特に有名な6つのスポットをご紹介します。
(※尚レベルの目安としてダイビング本数を初級0~25本、中級25~75本、中上級75~175本、上級を175本~としています)
①「ブルー・コーナー」世界有数のダイビングスポット
中級~向け。パラオと言えば「ブルーコーナー」。パラオに来る多くのダイバーのお目当てがここ。相撲で言えば横綱クラス。長年様々なダイビングランキングでベストダイビングサイトに選ばれ、世界的にもとても有名なスポットです。
ダイビングポイントまでは、コロールからスピードボートを利用して50分ほど。ボートからエントリーし、壁沿いに中層を泳いでいけば周りにはたくさんのアジの群れが行き交います。リーフエッジに近づき垂直に落ち込むドロップオフにカレントフックをかけて待機。集まる魚群の多さは圧巻で、とにかくたくさんの魚魚魚。ナポレオンフィッシュ、アオウミガメ、ギンガメアジ、オグロメジロザメ、ブラックフィンバラクーダーなど、様々な魚が泳ぐ光景はまるで天然の水族館のようです。
潮の流れが早いことがあるのでダイビングショップでカレントフックを借りることをおすすめします。流れのある場所でもこれがあればとても楽ですよ。尚、ダイビングショップによっては一人に対して二人のガイドが付く初心者の体験コースもあります(値段は通常の約2倍の料金)。
②「ジャーマンチャネル」
マンタに高確率で出会える有名なマンタスポット。初級~向け。コロールの沖合からはボートで40~45分。ジャーマンチャネルは浅いサンゴ礁が続いており、辺りはエメラルドグリーンの海が広がるとてもキレイな景色のスポットです。
「ジャーマンチャネル」とは、1900年代初めにドイツ軍が内海と外洋を繋いだ人口水路(チャネル)のこと。その水路にマンタや小魚が集まるようになりました。運が良ければ5m級のマンタに出会えます。水深は5m~18mでなだらかな斜面でレベルに合った深さでとどまることができます。最初のライセンスでも潜れるのでパラオに来たら必ず行くべきところのひとつです。
③「ブルーホール」
魚はそれほど多くはありませんが独特の地形が面白いのがブルーホールです。4つの縦穴の1つから下に潜っていくと、その下にドーム状の空間が広がっていてとても神秘的です。
水深は約26m。エアーは20mで約3倍、30mで約4倍消費されるのでエアーコントロールの技術が必要です。精神状態をニュートラルに維持できる初中級~向け。上を見上げると水中に差し込む光のシャワーがとても幻想的です。
④「ウーロンチャネル」
初中級~向け。コロールからは25~30分程。自然にできた水路です。入り口から200mほどの所に横30m~高さ15mぐらいのキャベツコーラル(ヨコミゾスリバチサンゴ)の群生が広がっているのが特徴です。台風などで海が荒れると簡単に崩れてしまいますが、ここはパイプ状の地形で海流が穏やかなため、パラオでここだけに大量に群生しています。
⑤「ニュードロップオフ」
中級~向け。コロールからは約45分。魚影の濃さがブルーコーナーなら、魚の数はニュードロップオフと言われます。ブルーコーナーを横綱とすると大関クラスで、ブルーコーナーに比べ魚が固まることなく散漫なイメージですが、その魚が集まるなど条件が揃うと横綱を超えるポテンシャルを秘めたスポットです。ブルーコーナーと近い場所にあるので続けて潜ることも多いのですが、日によっては「今日はブルーコーナーより凄かったね!」と仰る方もたくさんいます。
⑥「ビッグドロップオフ」
スクーバの祖であるジャック=イヴ・クストーが「偉大なるドロップオフ」と讃えたと言われるビッグドロップオフ。岩場などの水面に近い平らになっている部分は浅く、外洋ながらシュノーケリングでも十分に楽しめる人気のスポットです。リーフの境目から一気に深くなり、崖の側面はほぼ直角の壁の様になっています。透明度もかなり高く、底の方へ目をやると海底は見えず、吸い込まれそうな神秘的なブルーが続きます。ドロップオフの壁には色とりどりのイソバナなどのサンゴが広がり、小さな魚が多いスポットです。
パラオのダイビングシーズンは?
パラオの気候と季節
季節としては降雨量の少ない11~4月上旬が乾季、他が降雨量の多い雨季となっていて、シーズンは乾季です。ダイビングやツアーは一年中楽しめますが、旅行客は乾季に集中する傾向にあります。ただし雨季と言っても一日雨が降ることは少なく、主に夕方近くに降るスコールの回数が増える傾向にあります。天候は運によりますが、雨季と言っても100%ツアーやダイビングに出られない、というわけではないので、旅費がリーズナブルな雨季を見計らってくる方もいます。
ダイビングシーズン
雨季は雨風強い時は海水の透明度が落ちることがあり、台風など発生する可能性も高くなるため、総合的に考えるとダイビングシーズンは乾季がおすすめです。雨季でも海の中のコンディションは大きくは変わりませんが、特に「ブルーコーナー」は、7~10月頃は運が悪いと台風や風向きによって行けなかったり潜れなかったりします。ただしそれは傾向の話で合って乾季でも雨は降りますし雨季でも晴れる日はあります。潜れる可能性を上げたければ乾季の方が可能性が高いでしょう。
水温は年間通して26~29℃。乾季は東風よりのため、西側のスポットに行きやすくなります。スーツの目安は3~5mm。巨大な生き物は水温が下がる乾季の方が遭遇しやすい傾向にあります。移動のボートや突然の雨風があるので、一枚羽織るものがあると重宝します。
混雑状況としては、乾季が一番混雑します。特に年末年始はシーズンと休暇が重なり、世界中のダイバーや観光客が集中しがちです。本当にピーク時には様々なツアーボートが乗り入れ、魚より気になってしまうことも。それぞれのダイビングレベルもあるので、少人数できままに楽しみたいという方は乾季をあえて外し、リーズナブルな雨季に訪れ晴れの日を待つというダイバーもいます。
パラオで人気のダイビングショップ
デイドリーム
MarineDiving誌の海外ダイビングサービス部門で、現在中間発表で1位のデイドリーム。顧客満足度の高いとても有名なダイビングショップの会社です。丁寧なヒアリングと、心配事はないかなど、事前のコミュニケーションをとても大切にされています。スタッフは900~1000本/年潜るベテランばかりで、丁寧なフォローが評判の体験ダイビングも人気です。ダイビング好きの日本人オーナーも多忙な中でも500本/年潜るそうで、日々新しいスポットを開拓されています。
中型のボート以外にDD6、DD7という20名が乗れる大型のスピードボートを保有しており、真水の個室シャワーとトイレが完備されているので女性に人気です。大型でありながら一般的な船と同等のスピードが出るので快適です。
また大型のクルーズ船を保有しており、ダイバーのための充実した設備で贅沢なダイビングができます。コロールから40~50分のポイントも10分前後で向かえるのでストレスなく、デイトリップでは到底行けない遠方へも冒険することができますよ。ダイバーのための充実したサービスをぜひ体験してみてくださいね。
一日の流れの例:8:00集合、9:00出発 – 15:30帰還、16:30頃各ホテルへ送迎(3本潜ることが多いそうです)。
【公式】パラオの老舗ダイビングサービス/デイドリームはこちら